【革靴】中古革靴の丸洗いで失敗した話②
こんにちはISSYUです。
前回は中古で購入したローファーのお話をしましたが今回は丸洗い編です。実際に丸洗いした経過などを写真に収めていなかったので文章での説明となりますが、これから革靴の丸洗いを検討している方の参考になればと思います。
では、実際に丸洗いしてみてどうなったのかの結果から先に申し上げますと...
ひび割れした...
嗚呼...何がいけなかったのか...。どうしてこうなったのか...。まあ心当たりは何点かあるのですが、実際にどのように洗ったのかを説明していきます。
◎丸洗いに当たって参考にした情報
- 良く濡らす
- 普通のシャンプーで良い
- 半渇きの状態でデリケートクリームをふんだんに塗る
という三点です。では実際に行った事を詳しく説明していきます。
初めに私はシャワーを使い靴を十分に濡らしました。茶色の革靴という事もあり、シミが出来ないように全体的に水が染み込むように注意しました。
次にシャンプーでの洗浄です。シャンプーを適量スポンジに取り、しっかりと泡立てて強くこすりすぎないように優しく洗い上げます。もちろん靴の中も丁寧に洗い上げ、中に入っていたゴミも取り除きます。すすぎもしっかりと行い、シャンプーの成分が残らないようにしっかりと泡を洗い流しました。
次は、拭き上げです。タオルで包み込むように革の水分を拭き上げ、靴の中も丸めたタオルでしっかりと水分を取り除きます。タオルに水分がつかなくなったら、ようやく乾燥です。
乾燥の際は靴の中に丸めた新聞紙を詰め、ある程度形を整えたら風通しの良い所に立て掛け乾燥させます。
そして、半渇き状態になったらデリケートクリームを染み込ませます。(多分ここがターニングポイントです。)
私は半渇き状態というのはどの程度の状態の事を指すのかかわからず、乾燥を始めてから約三時間ほど経ってからデリケートクリームの塗布を実行しました。
そして、デリケートクリームの塗布を始めた瞬間に違和感がありました。
「あれ?デリケートクリームが染み込んでいかないぞ?」
適量のデリケートクリームを取り靴に塗ってはいるのですが、クリームが表面に浮いてしまいクリームが靴に入っていきません。
しかし私は違和感を感じつつもお構いなくクリームを表面にべたべたとつけていき、結局クリームが表面に大量に残った(浮いている)状態でこの作業を終えたのでした。
普通に考えたら3時間という短時間で靴が乾くわけが無いですし、デリケートクリームが入っていかない時点で革に水分が飽和している状態だと気づきそうな物なのですが、初めて買った靴をダメにしたくないという思いから無理やり作業を進めてしまったのです。
そして。。。約二日で乾燥終了。。。(デリケートクリーム塗布後に普通のシューキーパーを入れました。また、完全乾燥までの間も不安からべたべたとデリケートクリームを乗せていました笑)
結果がこちらです。
大丈夫だと思われる方もいるかと思いますが、よく見ると購入時には無かったクラックが入っています。(履き皺付近から縦方向に細かいクラックが無数に入っています。)
実際この程度の浅いクラックはケア次第で目立たなくはなります。また実際これはクラックかと言われると微妙な所ではありますが、見事に失敗しています。
またこの写真ではほとんど残っていませんが、乾燥後の靴の表面は乾燥しパリパリになったデリケートクリームが靴表面にこびりつき酷い仕上がりでした。
この惨状を目の当たりにしてすぐは、目の前が真っ暗になりもう立ち直れないんじゃないかというほど程落ち込みましたが、実際4000円という破格で購入した品物ですし、今後靴を愛するための勉強代だと考え5分ほどで立ち直りました。
そして、今回の靴の丸洗いで得た教訓は、
焦らない事 これに尽きます。
実際に焦ってデリケートクリームを塗布してしまっても、デリケートクリームが革に入っていかないので乾燥が進んでいないことはすぐに判ります(革の水分が飽和状態なのでクリームが浮いてしまう)。
また、多少乾燥が進んでからでも完全に乾燥する前にデリケートクリームをしっかり塗り込むことができればそうそうひび割れは起こらないかと思います。(後日、今回の教訓を活かして別の革靴を丸洗いした際の実体験を通しての感想。)
この記事を読んでくれている皆さんは少なからず革靴の丸洗いに興味がある方だと思います。私のような失敗を経験しない為にも今回の記事を少しでも参考にして頂けたら幸いです。
皆さんもよい革靴ライフを!!
PS. こんな状態にはなってしましましたが、しっかりとお手入れをしてちゃんと履いております。むしろ、あまりコンディションに敏感にならなくても良くなったのでガシガシと履けており、怪我の功名だったかなーなんて思っていたりもしています。